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〜七夕夜〜 カケラ ト ダンス ト チャ 

今年元旦、古の職人達の魂の抜け殻のように積み重なった沢山のカケラを目にし、私達は茫然としていました。

そして時が流れ、ようやく静かな気持ちが戻ってきた今、あの無数に積み重なるカケラ達は再び魂を宿し、まるで天の川の星々のように美しく瞬いているように見えました。

七夕の夜、不思議な縁によってお茶とダンスとカケラが出会います。
きっと奇跡のような一時に皆様をお連れすることでしょう。

 

【日時】2024年7月6日(土)19:00〜 7日(日)19:00〜(予約制)

【会場】錦山窯 嘸旦ギャラリー

【料金】4400円(税込)

【定員】各回8名 (お子様とご一緒に来られる方は、お申し込みの際にお知らせください)

【申込】https://kinzangama.com/contact/

【TEL】錦山窯 0761-22-5180

 

※駐車場有り

※19:00までに錦山窯の工房にお集まりください

 

嘸旦 夜景

 

 

MARTA GRESPAN

石川県と京都府を拠点に活動するマルタは、お茶の愛好家であり、煎茶道、茶道、茶義の実践者でもある。接客業のキャリアを生かし、お茶を通じて文化や分野を超え、人と人との有意義なつながりを生み出すためにLeaves, powder and…を設立。マルタは、お茶とは人と人とのつながりであり、お茶を分かち合うことは人生最大の喜びのひとつだと信じている。

@leaves_powder_and

 

 

横谷理香(dancer)

9歳で踊りを始める。ヨーロッパでの活動を経て、 現在は石川県を中心にコンテンポラリーダンスのダンサーとして活動中。さまざまなジャンルのアーティストと作品を創作したり、子供達にレッスンを通して踊りの楽しさを伝え、踊りをもっと身近に感じてもらう活動を行なっている。

また、実家の家業である和菓子屋を手伝い、練り切り体験の講師としても活躍。

現在は練り切りを通して日本の伝統文化を伝えると共に、日本の伝統文化(茶道や陶芸・和菓子)とダンスを融合させた作品も模索中。

2019年イタリア にてDance well teachers course を受講し、20202 月にダンス・ウェル指導者として認定を受ける。

@rikayoko121

 

 

ルル・アーリン

嘸旦の庭に住み着くアーティスト

@comiru

九谷焼・陶芸の粋

2024年元旦に能登半島地震が発生し、地域の九谷焼陶芸界にも大きな影響を与えました。

完成間近の作品が割れた作家や、足の踏み場もないほどに多くの作品が損傷した作家も少なくありませんでした。

しかし、そのような困難を乗り越え、未来に向けて歩みを進める作家たちの存在を知っていただきたいと考えます。

 

彼らが生み出した作品を通じて、地域の復興への思いや、美の繊細さ、そして研ぎ澄まされた技術を感じていただける場を提供するため、本展「九谷焼・陶芸の粋」が企画されました。

本展では、現代の陶芸界で活躍する九谷焼作家の作品を中心に展示販売されます。

吉田幸央氏をはじめ、本展の趣旨に賛同した陶芸作家の今泉今右衛門氏、酒井博司氏、望月集氏も参加し、作品も展示販売されます。

 

 

さらに6月2日(日)15時より、本展示の出品作家である吉田幸央・今西泰赳の2名によるギャラリートークも開催いたします。是非お越しくださいませ。

 

 


 

【会期】 令和 6年 6月1日(土)〜 期間限定展開

【場所】 銀座蔦屋書店

〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F

 

 

蒸溜WORKSHOP@香林居

先日香林居にて開催した蒸溜workshop。

お越し頂きました皆さま、誠にありがとうございました。

当日はこの時期満開となるカモミールを収穫・蒸溜、そして味わうという全身で香りを感じる特別なワークショップとなり、収穫したフレッシュカモミールは甘くほのかに青林檎を思わせる芳醇な香りで、とても幸せを感じるひとときとなりました。

 

そして当日の昼食はタイワニーズ・キュイジーヌKarchさんと錦山窯のコラボレーション。

今回の企画にあわせて製作したうつわでお召し上がりいただきました。

・季節野菜のスープ

– 浮世  其ノ八  杯 <錦山窯>

・干し貝柱の豆漿粥

– 浮世 JUNE  蓋付鉢 <錦山窯>

・国産鶏の紹興酒漬

– 浮世 JUNE  台付鉢 <錦山窯>

 

・台湾式大根餅

  – 浮世 JUNE  馬上杯 <錦山窯>

・蒸籠 蒸し加賀野菜・能登豚角煮の割包(レモングラスの香り)

   – 浮世 JUNE  プレート <錦山窯>

 

・豆花(レモンバーベナの香り)

    – Hue. 蓋付茶碗 <Yoshita Mifuyu>

・フレッシュカモミールハーブティー

   – 浮世 JUNE  急須 <錦山窯>

 

 

素地は長く錦山窯に眠っていたヴィンテージを使い、

この季節に合う空気感を纏った色彩で錦山窯らしく仕上げました。

昔の職人の手業が光るうつわたちは、実際に使うことであらためて良さを感じます。

画像にあるうつわについては全て販売をしておりますので、気になるものがありましたらぜひお問い合わせくださいませ。

<お問い合わせはこちら>

 

イベントのご案内 @香林居

新緑薫る5月11日(土)、 津幡町のハーブ農園「PAYSAN」で採れたジャーマンカモミールを資材に、香林居の蒸溜機を用いて蒸溜水を精製する、香りのワークショップを開催いたします。

ともに香りを作り上げてくださるのはフレグランスデザイナーのSema Haruna。

ワークショップ内では実際にハーブ農園へ赴き、ジャーマンカモミールの摘み採りをご体験いただけます。

また、蒸溜が終わるのを待つ間、錦山窯とKarchがコラボレーションをした特別な昼餐をご用意。タイワニーズキュイジーヌ「karch」にて、この日だけの特別な昼食をご堪能いただけます。

空間を淡く満たす、ジャーマンカモミールの熟れた果物のような甘やかな香りをお楽しみください。

【開催日時】

▶︎ 2024年5月11日(土) 10:00 – 15:00

【場所】

▶︎ 香林居

石川県金沢市片町1丁目1-31

10時にエントランスへ集合ください。

【料金】お1人様 16,500円(税込)※香りの製作、昼食代金含む

【定員】12名

【申込】以下予約フォームより受け付けております。

https://forms.gle/yyfVrb47Gs7iW6Tf7

【 EVENT CONTENTS 】

[Place]

香林居(@korinkyo_kanazawa)

自然、文化、歴史が滲みわたる金沢の地にあり、東洋世界における美の在り方、その処方を試みる宿泊空間。1Fにある蒸溜機では毎日、白山の森林素材を蒸溜しています。

[Perfumer]

Sema Haruna(@haruna.sema) 株式会社Selenophile CEO

「わたしだけが知っているわたしの望む香り」をテーマに、オーガニック・野生種の精油、天然香料を使用して香りのart directionを行う。パーソナルな香りの診断やコスメの香り監修、ホテルや東京オリンピック2020等のイベントの空間演出を実施。2022年より独立行政法人国際協力機構(JAICA)の香りの専門家として国内外問わず、地域ブランディングや異文化交流の活動も行っています。

[Harb]

PAYSAN (@paysan0502)

石川県かほくの地で、「ハーブとの出逢いが少しだけ生活を豊かにし、少しだけ人生を幸せにします。」をコンセプトにハーブの生産と販売を行っています。

[Art direction]

錦山窯(@kinzangama_kiln)

錦山窯は、石川県小松市高堂町にある九谷焼上絵付を専業とする窯元です。1906(明治 39)年に初代吉田庄作がこの地に開業して以来、およそ 110 年の間、窯の火を絶やさずに作陶を続けてきました。

[Food]

Karch(@karch_kanazawa)

東洋医学思想をベースとしたタイワニーズ・キュイジーヌ。今回は特別にフレッシュなカモミールを取り入れ、薬膳粥を中心とした昼食をご提供します。

Tomonami

錦山窯の当主吉田幸央が、SonyCSLと2年間にわたり共同研究したきた「Tomonami」の紹介動画が、SonyCSLのサイトで上公開されました。
Creativity Acceleration(創造性の加速)の研究からうまれたシステム。
色々な見方があると思いますが、クリエーターにとって非常に興味深い内容を含んでいると思います。

以下、去年の11月24日の錦山窯のギャラリー嘸旦でプレスリリースした時の、吉田幸央のコメントです。

優れた伝統工芸作家は、自らが継承し工夫してきた技法の唯一無二のプロフェッショナルです。そして、優れた工芸作品は、常に新しくありたいという創造性と、人間の肉体を研ぎ澄ますことにより得られた伝統技法が、分かりやすく共存し表出された美しい物体なのだと思います。

私達作り手は、その美しい物体を作り上げるため、長い年月をかけ複雑なプロセスを自らの頭脳と肉体で体得し、その特殊能力を持って制作プロセスに没入していくのです。
ところが、その身体能力ゆえに、作品の創作プロセスの自由度を失い、制作活動にイノベーションを起こしにくくなるという問題点を抱えてしまいました。

このソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)アレクシ―・アンドレ研究員との共同研究は、創作者の創造プロセスにおける苦悩を、そのスピードと拡張性によりサポートし新しい次元へ誘うと同時に、作り手のライフスタイルに新たな進化をもたらす今までにない試みであると感じています。
2年間にわたる共同研究の過程で、私はテクノロジーの力を借りて、現実と仮想の間を何度も行き来することになりました。そして、そこには思いのほか深刻なズレが存在することに気づきました。同時に、そのズレの狭間にはさらに新しいクリエイティビティが隠れていることにも気づかされました。

実際、創造プロセスを高速化・拡張する事は、とてもワクワクする体験でありますが、実は制作プロセスはより複雑化し制作時間は膨大となる傾向にあります。研究が進むにつれ、私達は仮想イメージをどうやって現実の制作プロセスに落とし込むかという新たな問題にも直面せざる負えなくなってきたのです。実は、その鍵もテクノロジーの中にあったのです。

 私は、アンドレ氏と共同作業を行う中で、今まで以上にテクノロジーの可能性を強く感じるようになりました。私にとってのこの貴重な研究体験は、テクノロジーと伝統工芸の今までにない新しい関係性の始まりであると考えています。

錦山窯 吉田幸央

SonyCSL

Tomonami ™



ホテル椿山荘 作品展示

只今、ホテル椿山荘東京のホテルロビー(3F)に当主・吉田幸央の作品が展示されております。

お近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧くださいませ。

 

 


「陶芸作家 吉田幸央 作品展示」

 

金粉や金箔を表現手段として用いる金襴手という技法に、様々な工夫を加えながら独自の表現とは何かを常に意識してきました。

磁器という素材の冷たい美しさと複雑に塗り重ねられた色彩の美しさ、さらに金襴手という華やかで豊かな金彩技法を、いかにして自分の表現として完成させていくかということが、私の作品作りのテーマです。

錦山窯 吉田幸央

 

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[場所]ホテル椿山荘東京 ホテルロビー(3F) 〒112-8680 東京都文京区関口 2-10-8

[会期]2024年3月26日(火)〜2024年6月下旬予定

嘸旦 展 (吉田美統 幸央 るみこ みふゆ 太郎)

以前から暖めていた今回の企画展は、今年元旦に起こった能登半島地震により、石川県で作陶する私たち家族にとって思いも掛けず特別な意味を持つことになりました。

 

正月の足の踏み場もない展示室の中で破片を拾い集めながら、家族全員無事であることの幸せと能登の被災状況の非情さに思い寄せ、私達は今回の企画の名前を「嘸旦」としました。
無からの始まりを意味する私たちの展示室の名前です。


今回は、柿傳ギャラリーさんと共同で売上げから義捐金を拠出し、ささやかではありますがこの度の震災に役立てよう考えています。

 

初めての家族5人による展示。
新しく歩み始めた私たちの想いを感じていただければ幸いです。

 

錦山窯四代 吉田幸央

 

 

会期 令和6年3月24日(日)〜30日」(土)
場所 柿傳ギャラリー

160-0022 東京都新宿区新宿3-37-11



謹賀新年

 

 

この度の能登半島地震において被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

 

錦山窯にもたくさんの皆様方からのご心配と温かいお言葉が届き、本当に感謝しております。

 

幸いにも錦山窯は、吉田美統・吉田幸央をはじめ家族・スタッフ全員が無事でしたが、工房や倉庫内にあった多くの素地や完成作品が残念ながら破損しまいました。その中にはもう二度と復元出来ない昔の職人の繊細な器物から、91歳美統の大作まで、素晴らしい作品がいくつもありました。

年明けとともに、足の踏み場もない展示室の中で、破片を拾い集めながら、全員無事であることの幸せと、能登の被災状況の無情さをあらためて噛みしめております。

いまだ夜昼別なく小松航空自衛隊基地から被災地へ向かうヘリコプターの音はまるで戦場のように心の襞にストレスを染み込ませていきます。一日も早く日常に戻れることを祈り、私達もこれから少しずつ出来ることから始めて行きたいと思います。

 

そのような中、不思議なことに、私どものギャラリー嘸旦は奇跡的に被害が皆無で、神秘的な雰囲気を湛え何事も無かったかのように静かに佇んでいました。

この建物のコンセプトは「神の依り代」。

これからも、私達の心のよりどころとなるでしょう。

 

コロナ禍から震災へと厳しい年が続きますが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 

 

【吉田の金と上出の青 錦山窯×上出長右衛門窯 @嘸旦】

九谷焼を代表する窯元、錦山窯上出長右衛門窯。開窯から100年を経た二つの窯元の歩みが初めて出会ったセイコーハウス銀座から3ヶ月、地元石川への巡回展が決定しました。

九谷の金襴手の伝統を継承し新たな金彩表現を試みる錦山窯、祥瑞手の鮮やかな青の染付で瑞々しさを表現する上出長右衛門窯が互いの素地を交換し絵付けした作品とそれぞれの窯元の作品が、小松市にある錦山窯のギャラリー嘸旦に並びます。ディレクションは錦山窯の四代 吉田幸央氏と、上出長右衛門窯の六代 上出惠悟氏です。

二つの窯元とその後継者が、歴史と世代を超えて競演する本展をぜひご高覧ください。

 

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<吉田幸央と上出恵悟によるギャラリートークのご案内>

日時:2023年12月16日(土)15:00~(予約制)

錦山窯 インスタグラムアカウント@kinzangama_kilnまでDM、またはホームページよりメールにてお申し込みくださいませ。

錦山窯 インスタグラムアカウント:@kinzangama_kiln

ホームページよりお問い合わせ:https://kinzangama.com/contact/

 

 

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「吉田の金と上出の青 錦山窯×上出長右衛門窯@嘸旦」

12月16日(土)~12月22日(金)

会場:錦山窯 嘸旦 – MUTAN –

〒923.0031

石川県小松市高堂町ト-18

0761-22-5080

*数台の駐車場スペース有。

*ご利用の際は事前にご連絡ください。

お問い合わせ先:錦山窯  https://kinzangama.com/contact/

営業時間:10:00~17:00

休業日:土日祝

入場料:無料

 

 

Yoshita Yukio Exhibition 代官山GALLERY

12月2日より、東京・代官山GALLERYにて、「吉田幸央 作陶展」を開催いたします。

 

先人が大切に守り育んできた金粉や金箔を表現手段として用いる彩色金襴手という繊細で濃密な美しさを、現代のライフスタイルの中に新しい表現として持ち込みたいという思いから、伝承されてきた技法を磨き上げるとともに様々な工夫を加えながら独自の表現を作り上げてきました。金彩技法の魅力の一端を今回の展示作品を通して再発見していただけたなら幸いです。

 

 


[場所]代官山GALLERY

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町19-1 東急東横線 代官山駅東口トナリ

[会期]2023年12月2日(土)〜10日(日) 11:00 – 18:00

(会期中無休・最終日は16:00迄)

[在廊日]12月2日・3日・5日・9日・10日