本日4月17日北國新聞朝刊の2面に吉田幸央の記事が掲載されました。
小松九谷工業協同組合の理事長として取り組んだ北陸最大級のイオンモール内にある九谷焼モニュメントについて、また今年に入って立ち上げた「こまつKUTANI未来のカタチ実行委員会」を通して九谷焼業界の変革を追求する決意について、とても大きく取り上げていただきました。
ぜひご覧くださいませ。
昨年末から続いていたイベントがやっと落ち着き、ここで錦山窯の仕事について少しご紹介したいと思います。
華やかな九谷の世界のなかでも特に錦山窯は金彩の技法を得意としており、九谷焼の工房では極めて珍しく金粉を自家生産しています。
写真は工房で年に何回か行う金粉の製造の様子。
昔は少量の金箔を手でそれこそ毎日のように消していたのですが、肩を痛めるので先代からは独自のやり方を工夫して石川式攪拌擂潰機というちょっとマニアックな名称の設備を使って行っています。
特製の大きな乳鉢に切り回しと呼ばれる金箔の切れ端とにかわ・水を加え手で潰すように練ったのち、擂潰機で練っていきます。
その後水簸することで沈殿した金を取り出し、窯の上で自然乾燥させたものを鉢ですり潰せばやっと金粉の出来上がりです。
水簸・乾燥までいれて製造に3日間。
ちなみに金箔の単位はいまだに匁、一度に切り回しを約20匁使用します。
水簸中は金の微粒子が水面を漂い、なんとも言えないとても神秘的な景色が広がります、、、!!
3月1日より伊勢丹新宿店で開催しております、錦山窯「花鳥夢譚とミロク」展。
今年1月にパリ・メゾンエオブジェで好評を得た「花鳥夢譚」と「ミロク」を中心に、錦山窯の新作コレクションを展示しております。
期間中の土日にはアートディレクターの吉田るみこによるトークイベントも開催され、
錦山窯の歴史やメゾンエオブジェの話、国内初お披露目となる新作の楽しみ方についてなど
約1時間にわたってお話させて頂いております。
また、実際に新作をつかってハーブと加賀棒茶のオリジナルブレンドティーや、
石川県や各地からセレクトしたお菓子をお楽しみ頂けるなど、こだわりの詰まった内容となっております。
たくさんのお問い合わせを頂きまして11日・12日の予約は満席となっておりますが、
当日立ち見もできますのでこの機会にぜひお越しくださいませ。
■錦山窯新作展 「華鳥夢譚とミロク」
会期:2017 年3 月1 日(水)-3 月14 日(火)午前10:30-午後8:00
会場:伊勢丹新宿店本館 5 階 = キッチンダイニング / 和食器
イベント:
錦山窯アートディレクター 吉田るみこ による新作の楽しみ方
錦山窯の商品デザインを手がけてきた吉田るみこが、新作を使いながらオリジナルの生活スタイルをみなさまにご提案します。
日時 | 3 月4 日(土)、5 日(日)、11 日(土)、12 日(日) 14:00~
この度錦山窯のオンラインショップをオープン致しました。
これまで限られた場所での販売でしたが、これを機に遠方のお客様にも
いつでもご覧頂けるようになりました。
現在オンラインショップでは、今年発表致しました新作を中心に展開しております。
今後その他のアイテムについても随時更新してまいりますので、
ぜひこの機会にご利用くださいませ。
1月20日からパリで開催されましたメゾン エ オブジェが無事終了いたしました。
日本からご来場いただきました皆様、また現地での素敵な出会いに大変感謝しております。
また、開催中にはメゾンのホームページでもウィークリーセレクションとして取り上げてただき、
よりたくさんの皆さまにご覧いただけたことをとても嬉しく思います。
メゾンでお披露目しました作品は、これから日本国内でも展示してまいりますので
こちらでお知らせしていきたいと思います。
ご来場いただきました皆さま、誠にありがとうございました。