三十年余り前、錦山窯には「露芝」と名付けられた酒器揃がありました。朱地に金で芝草を描き色絵の朝露が玉のように宿るこのシンプルな絵柄は、懐かしさと温もりを感じさせる昭和の代表作です。
先の見えない自粛の日々、だれもいない工房の片隅でこの酒器を見つけたときは、懐かしさとともに幾度もの苦境を乗り越えてきた職人たちの励ましの声が聞こえてきたような気がしました。
古の職人たちの声に背を押され、今回三十年前に作られた酒器「露芝」を百組ばかり用意いさせていただきました。
皆様方のご自宅でのひと時を、少しでも心豊かにできればという思いから、本日7月22日より錦山窯のオンラインショップにて限定百組の酒器を無料で開放いたします。
錦山窯をより身近に感じていただける、錦山窯始まって以来の貴重な企画です。
この機会に是非ご覧くださいませ。